
思えば、このPTAの広報誌は、私が会社を作った時に、「何か地域社会に役立つことがしたい」という思いから、自分の子どもたちが通う学校のPTA活動に参加したのが始まりです。
子どもたちはとっくに卒業しているのですが、現在もPTAのお母さんたちとの広報誌作りの関係は続いていて、三十年以上の月日が経ちました。
毎回、七〜八人の役員のお母さん達が会社に来るのですが、広報誌の打ち合わせ以外は雑談です。
「私は子どもが四人いて、主人が亡くなってから自分一人で育ててきました。とても大変でした。自分も何か学校のお手伝いをしたいと思って、広報委員になりました」。一人のお母さんがいろいろと語りはじめました。誰かに聞いてほしかったんだろうと思い、一生懸命聞きました。
また、ある時は、「私はたまたま広報委員になったけど、別にやりたくてなったんではありません。そこまでいろいろとはできませんから」という声もありました。
お母さんたちにも立場があります。でも、最後には出来上がった喜びを感じて、みんなで作ったという達成感というものを味わってもらいたいと思い、このPTAのお手伝いを続けてきました。
一つのものごとにみんなで立ち向かう。みんなでつくる。一人で実践した達成感もよいでしょうが、みんなでつくりあげた喜びは、それ以上に格別だと思います
PTAのお母さんだけでなく、先生とも知り合うようになり、一昨年、先生から「教育委員会の研究指定校になったので、パンフレットを作る相談にのってほしい」と連絡がありました。
実はこの中学校、かつては評判の良くない学校で、親が子どもに行かせたくない学校の一つでした。しかし、その後、学校・地域・PTAが「学校を良くしよう」と心を一つにして改革してきたのです。PTAの活動も活発になり、広報誌もいろいろな賞をとるようになりました。
先生からは、「何らかの問題を解決するためには話し合い、相手の話に耳を傾け、そのうえで、自分の意見を相手に分かりやすく伝えます。話し合いに参加している一人ひとりが、このような基本的な心構えと技法を常に意識しながら対話する。こういうことを中学校の授業にとりいれて活動しています」と説明があり、グループ活動している授業のビデオも観させてもらいました。いろいろ学校の話が聞けてとても良かったです。
デザインの仕事で思い出すこと
その1 CDなど音楽関係の仕事でのこと
その2 旅行関係の仕事でのこと
その3 小・中学校PTA誌でのこと